• 文字を大きくしてご覧になりたい方へ
  • アクセス
  • サイトマップ
  • English
  • 修習生の方へ
  • 法律事務所職員の方へ
  • 会員サイトへ
  • ホーム
  •  
  • 弁護士に相談する
  •  
  • 法・司法制度を学ぶ
  •  
  • 私たちのメッセージ
  •  
  • 東京弁護士会を知る

第30回東京弁護士会人権賞 受賞者が決定しました

2015年12月10日

東京弁護士会では、1986年(昭和61年度)から、東京弁護士会人権賞を制定し、人権擁護活動に尽力されてきた方々を毎年表彰しています。

候補者の方々はいずれも各分野において、人権擁護活動にご尽力されているところ、今年度も多数の推薦・応募があり、選考の結果、下記の方々が受賞者に決定しました。

全国過労死を考える家族の会 様

故・黒田 裕子(くろだ ひろこ)様

全国過労死を考える家族の会 様

代表世話人 寺西 笑子(てらにし えみこ)
1991年11月22日(勤労感謝の日の前日)に結成。

過重労働によって命を奪われたり、健康を著しく害した人々の家族は、愛する家族が死亡したことなどの悲しみや辛さだけではなく、過労死の原因が過重な労働だということが認められない苦しみを受けていた。1989年に各地で「過労死を考える家族の会」が結成され、過労死被災者の家族は、大切な人を失った悲しさや孤独な苦しみを同じ立場の人々と分かち合い、交流を深めるとともに、立ち上がったものである。
しかし、1980年代、過労死が大きな社会問題となり、過労死をなくそうという世論は広がるものの、その救済は実現されず、過労死被災者の家族は、苦しい思いをしていた。このような状況のなかで、1991年11月22日、勤労感謝の日の前日に、過労死被害に対する救済と過労死の根絶をめざして、「全国過労死を考える家族の会」が結成された。
以来、毎年11月には全国の会員が東京に集まり、厚生労働省などへの要請行動を行うとともに、街頭での宣伝活動などを通して、多くの人々に過労死問題を訴えてきた。また、過労死被災者や家族が正当な補償を受けることができるように、全国で家族の訴訟活動を支援し、多くの貴重な判決も得てきた。
このように、「全国過労死を考える家族の会」は、"過労死はあってはならない"という強い理念のもとに、過労死のない社会の実現をめざし、長い間、地道な活動を続け、過労死を繰り返さないために社会に警鐘を鳴らしてきた。
この地道な努力が、2013年5月17日に国連社会権規約委員会が日本政府に長時間労働や過労死の防止対策の強化を求める勧告を出したことや、過労死防止に向けた歴史的な一歩である過労死等防止対策推進法の成立に大きな役割を果たしたと言える。

編著に『日本は幸福か』教育史料出版会、『死ぬほど大切な仕事ってなんですか』教育史料出版会がある。

故・黒田 裕子(くろだ ひろこ)様

1941年3月23日生まれ
NPO法人 阪神高齢者・障害者支援ネットワーク(2015年3月31日解散) 元理事長
NPO法人 しみん基金・KOBE 元理事長
NPO法人 災害看護支援機構 元理事長
NPO法人 日本ホスピス・在宅ケア研究会 元副理事長
故・黒田裕子氏は、看護師として宝塚市立病院に勤務していた1995年1月17日、阪神・淡路大震災により被災した。黒田氏自身も被災者であったにも関わらず、震災発生直後から救援活動を開始した。震災発生直後の救援活動、避難所生活の支援、仮設住宅での高齢者ケア、特に孤独死の予防活動を継続的に実践してきた。その中でも、4年3ヶ月余りにおよぶ仮設住宅での活動は、災害被災者の長期にわたる心身両面でのケアの必要性を浮き彫りにした。
その後、国内外で多くの被災者支援活動を展開し、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、宮城県気仙沼市の支援に入り、現地の地域性を加味した災害支援の方法を駆使して24時間体制での活動を行った。近年は、要援護者のケア体制づくりに力を入れ、被災者支援の仕組みの不備に警鐘を鳴らし続けていた。
黒田氏は、後進の看護師の育成にも熱心に取組んだ。ナイチンゲールからの学びに基づいた確固たる自身の看護観を広く深く、後に続く若者達に伝えようと努力を惜しまなかった。2014年度に非常勤講師として担当した学校数は、9大学・11専門学校であった。「現場に真実がある」という確信から、災害・医療現場から目をそらすことなく、人はいかに生きることが大切かを基本においた授業展開をした。
2014年9月24日逝去(享年73歳)。

著書に、『ナースコールの向こう側』サンルート・看護研修センター、『固定チームナーシングの導入と実際』サンルート・看護研修センター、『事例を通して学ぶ避難所・仮設住宅の看護ケア』(共著)日本看護協会出版会などがある。

▲このページのトップヘ