東京弁護士会
子どもの人権と少年法に関する特別委員会

子どもの人権と少年法に関する特別委員会

 

あとがき

以前に、中学生たちと、子どもの人権について話したことがありました。その時に、ある子がこんなことを言いました。「私だって、校則を変えたいと思います。制服も着たくないなぁと思います。でも、今の学校で実行するのは、すごい勇気がいります。一緒にやってくれる子が何人いるか自信がありません。親だって、内申のことを気にして、『何もあなたがすることはないでしょう』って言います。結局1人でがんばらなくちゃいけません。それなら、中学3年間なんだから、がまんした方が楽かなと思ってしまいます」
本当に、正直な気持ちだと思いました。
たぶんあなたも、このホームページを読んで、そのように思ったのではないですか。

弁護士会に、訴えてくる人たちも、1人での戦いに疲れ果てて、助けを求めてきます。自分には、権利があるとわかっても、今、それを実行することは大変難しいですね。
何故なのでしょう。たぶんまだ、日本人ひとりひとりが、きちんと人権意識を持っていないことに大きな原因があると思います。
ですから、1人だけ校則に従わないとか、校則を変えるとかいうことは、大変なことです。それでも、私達は、あなたに、戦って欲しいと望みます。
それは、あなたが、中学時代の12才から15才の間に、本当の自由を体験することがとても大切だと思うからです。
自由の中で初めて、自分のことを自分で決めることができるからです。
もし、中学校の3年間だけだからと、がまんして生活して、あなたが、校則を守ることにならされて、不自由だと感じなくなってしまえば、本当の自由を学ぶ機会を持たないまま成長することになります。さらに、現在のようにささいなことを守ることにばかり汲々(きゅうきゅう)としていては、人間として、本当に守らなければいけないことを見失ってしまいます。
中学時代は、もう2度と来ないのです。
この時の自由は、何物にも代えがたいものです。

最近、大人になっても、自分のことを自分で決められない人が増えてきたと聞きます。やはり、中学時代に、本当の自由を知らないで育ったからだと思います。
ですから、私たちは、あなたに、自由に中学時代を送って欲しいと強く望んでいます。そのために、できるだけの、手助けをしていきたいと思って、「子どもの人権救済センター」や、 「子どもの人権110番」を作りました。その他にも、あなたの身近でも、力になってくれる人が増えています。今までのように、苦しい1人の戦いは、しなくてもすみます。
ぜひあなたに、頑張って自分の権利を自分で守って欲しいと思って、このホームページを作ったのです。自分の権利を守ることは、同時に他人の権利を守ることにもつながります。逆に、他人の権利を認めることによって、自分の権利も実現できるのです。

相談できるところ「まず、電話をしてください」
 相談は無料です。「東京弁護士会の子どものホームページを見ました。相談したいんですけど」と言ってください。やさしいおじさん、おばさん、お兄さん、お姉さんの弁護士が、あなたの話を聞いて、どのようにしたらいいかを一緒に考えてくれます。

東京弁護士会子どもの人権110番
東京弁護士会子どもの人権救済センター
電話:03-3503-0110 (月~金 午後1時30分~午後4時30分 午後5時~午後8時、土 午後1時~午後4時)

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