東京弁護士会

子どもに関しての質問

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「子ども」に関しての質問一覧
15歳の息子が後輩を殴って怪我をさせてしまった。警察から呼び出されて取調べを受けたが、これまでにも殴ったりしているはずだ、正直に言わないと逮捕する、と決めつけられて、言い分を聞いてもらえない。どうすればよいでしょうか?
公立高校生の保護者ですが、子どもの授業態度に問題があるとして自宅謹慎を命じられています。この先どうなるのか不安です。
中学生女子です。始業のチャイム後担任の先生にいきなり頭を殴られて、もう学校に来なくてよいと言われました。ほかにも殴られた生徒はいて抗議もしたのですが、いまだに生徒を殴っています。
娘の友人は専門学校に通う18歳女子ですが、養父から性的な行為を強要されていて、我が家に逃げてきています。ただ、うちでもこれ以上面倒を見ることがむずかしいのですがどうしたらいいでしょうか?
子どもが少年事件を起こし、少年鑑別所に入っています。付添人をつけたほうが良いでしょうか?
中学生の母親からの相談。子どもの友人が、父親から何時間も説教されたり、時には殴られたりするので、家にいることができないといって、友達である自分の家に来ている。このまま預かり続けるわけにもいかないので、どうしたらよいでしょうか?
小学生の息子が学校の教師に首を掴まれた上、投げ飛ばされ、それが原因で前歯が折れるなどしました。クラスの中でいじめがありそれに子どもが関与していると思ったのか、教師が「別の部屋に来い」とひどい剣幕で怒鳴り、上記体罰を受けたようです。怪我をしたのに、校長を交えて話し合い、学校が当該事実関係を認めるのか、謝罪の意思があるのか文書で回答するように要求していますが、このような対応でよいでしょうか?
これまでに何回か不登校を繰り返し、担任や校長に卒業・進学できるか相談したところ、担任は卒業・進学できると明言してくれていた。しかし、校長が替わると、卒業を認めないと言われたうえ、自主退学を要求されてしまった。両親と学校側との話し合いにより一旦校長は謝罪したにもかかわらず、3月に入って退学処分にするとの連絡があった。退学するほかないのでしょうか?
小6の息子がクラスの女の子をいじめてしまった。クラスで問題にされ、態度を変えない限りクラスには入れないと言われ学校にいけなくなった。出席日数や受験にも差し支えることが心配です。先生と副校長に抗議したが聞いてくれません。
子どもが学校でいじめの被害に遭い、登校できなくなりました。学校に改善の申入れをしようと思っているのですが、どのようなことを申し入れたらよいですか?

15歳の息子が後輩を殴って怪我をさせてしまった。警察から呼び出されて取調べを受けたが、これまでにも殴ったりしているはずだ、正直に言わないと逮捕する、と決めつけられて、言い分を聞いてもらえない。どうすればよいでしょうか?

不適切な取調べが行われたと考えられるような場合には警察署長等に宛てて指摘をしたり、あるいは、弁護士や保護者を取調べに同席させてもらうように申入れることが考えられます。警察庁の通達には、「非行少年と面会する場合においては、やむを得ない場合を除き、少年の同道した保護者その他適切な者を立ち会わせることに留意すること」とされています。
このような事例の場合に限らず、子どもの言い分を警察などに伝えるためや、今後の手続に安心して臨むために、逮捕などされていない場合であっても、弁護人を頼んだ方がよい場合があります。

公立高校生の保護者ですが、子どもの授業態度に問題があるとして自宅謹慎を命じられています。この先どうなるのか不安です。

自宅謹慎は事実上の懲戒としてなされるもので、停学処分に類するものですが、停学と異なり教育委員会に対する報告が義務づけられていません。その運用については、学則や学校管理規則等に規定されていると思われますが、中には、解除の基準が明らかでない無期限の自宅謹慎が事前に十分な説明のないままなされる等、社会通念上妥当性を欠く場合もあるようです。このような場合には、学校に対して適切な説明を求めるようにするとよいでしょう。

中学生女子です。始業のチャイム後担任の先生にいきなり頭を殴られて、もう学校に来なくてよいと言われました。ほかにも殴られた生徒はいて抗議もしたのですが、いまだに生徒を殴っています。

体罰は禁止されていますので、先生が抗議をしても態度を改めない場合には、校長先生に訴えるという方法もあります。それでも改善されない場合には、教育委員会に相談することも考えられます。
体罰が原因となって学校に行けない状況になったときは、問題の教師を担任や教科担当から外すことや、保健室登校を認めるように働きかけをしたり、あるいは、転校を検討するとよいでしょう。
場合により法的手続も検討します。なお、弁護士は、法的手続を取らない場合であっても依頼したり相談したりできます。

娘の友人は専門学校に通う18歳女子ですが、養父から性的な行為を強要されていて、我が家に逃げてきています。ただ、うちでもこれ以上面倒を見ることがむずかしいのですがどうしたらいいでしょうか?

18歳以上の子どもには児童相談所の一時保護ができないので、当面の安全を確保できる場所を探す必要があります。その選択肢として、(1) 女性相談センター、(2) 子どものためのシェルター(「カリヨン子どもの家」など)などがあります。
カリヨン子どもの家への入居について相談したいときは、子どもの人権110番に電話してください。

子どもが少年事件を起こし、少年鑑別所に入っています。付添人をつけたほうが良いでしょうか?

少年事件の手続きの流れと付添人活動について説明します。付添人を選任することが適切であると回答すべきです。弁護士が速やかに鑑別所での面会をする制度として少年当番付添人制度についても紹介します。少年事件の弁護士費用については資力がなければ法律扶助制度が使えることや原則として償還義務も免除されることも説明します。

中学生の母親からの相談。子どもの友人が、父親から何時間も説教されたり、時には殴られたりするので、家にいることができないといって、友達である自分の家に来ている。このまま預かり続けるわけにもいかないので、どうしたらよいでしょうか?

管轄の児童相談所に連絡するようしてください。夜間であるなど児童相談所に連絡がつかない場合で、緊急に宿泊先を確保する必要がある場合は、相談担当弁護士が子ども担当弁護士としてカリヨン担当弁護士に連絡のうえ、入居の可能性を検討します。
入居後、子ども担当弁護士が児童相談所と、一時保護あるいは「子どもの家」への一時保護委託につき交渉していきます。

小学生の息子が学校の教師に首を掴まれた上、投げ飛ばされ、それが原因で前歯が折れるなどしました。クラスの中でいじめがありそれに子どもが関与していると思ったのか、教師が「別の部屋に来い」とひどい剣幕で怒鳴り、上記体罰を受けたようです。怪我をしたのに、校長を交えて話し合い、学校が当該事実関係を認めるのか、謝罪の意思があるのか文書で回答するように要求していますが、このような対応でよいでしょうか?

体罰については、(1)教育上必要がある懲戒行為であったとしても、暴行の違法性は阻却されない、(2)体罰の動機が生徒への愛情に基づくとか、それが現に広く行われているということは違法性がないとする理由にはならない、といった点が重要です。このケースは典型的な教師の体罰による怪我であるといえます。
学校に対する関係では相談者が現在採っている措置で問題ありません。回答が遅ければ期限を定めて回答を求めるなどして、学校側の認識を確かめることが必要です。学校側が事実関係をきちんと把握し、謝罪や再発防止のための対応策を誠実に行うというのであれば、学校側と前向きな話合いをしていきましょう。

これまでに何回か不登校を繰り返し、担任や校長に卒業・進学できるか相談したところ、担任は卒業・進学できると明言してくれていた。しかし、校長が替わると、卒業を認めないと言われたうえ、自主退学を要求されてしまった。両親と学校側との話し合いにより一旦校長は謝罪したにもかかわらず、3月に入って退学処分にするとの連絡があった。退学するほかないのでしょうか?

学校における進級・卒業の認定は、欠席日数がどの程度であるのか(授業日数の2分の1または3分の1以上あるか否か)、生徒の学力や不登校に至った事情等を総合的に考慮して判断されます。一旦は卒業できると言われたからこれまで転校等の手続きを取らなかったのに、不意打ち的に卒業を認めないとすることは、裁量権を逸脱し許されないとされる余地もあります。

小6の息子がクラスの女の子をいじめてしまった。クラスで問題にされ、態度を変えない限りクラスには入れないと言われ学校にいけなくなった。出席日数や受験にも差し支えることが心配です。先生と副校長に抗議したが聞いてくれません。

いじめをしてしまうのは本人も悩みやストレスを抱えているからです。子どものケアを第一に考えてください。子どもが抱えている問題を母親がきちんと把握してから学校に上手に伝えると良いでしょう。

子どもが学校でいじめの被害に遭い、登校できなくなりました。学校に改善の申入れをしようと思っているのですが、どのようなことを申し入れたらよいですか?

いじめに対する学校の対応としては、いじめ加害側生徒に対するいじめについての指導がまずあげられます。この指導にあたってはいじめによって被害生徒がどれほど人間としての尊厳を傷付けられているのかを自覚してもらうとともに、なぜいじめ行為を行って(あるいは、加担して)しまうのか、自分の行為の動機・背景について見つめ直してもらう必要があります。子どもを単純に非難するのでなく、子どもの言い分や本音を聞いた上で、子どもが内省を深める援助をするというカウンセリング的な観点での働きかけが必要です。
さらには、具体的ないじめの人間関係が形成されている要因を検討して、適切なクラス替え、担任の交代、副担任や補助教員を常駐させる、復学後に継続的にスクールカウンセラーの協力が得られるような措置をとる、段階的に教室に復帰するまで保健室などでの別学習を許容するなど、様々な対応が考えられますので、ケースに応じて申入れをするとよいでしょう。