いじめ予防授業 -弁護士が伝えるいじめと人権のお話しー
学習の視点
- 弁護士による「いじめ」予防のための授業
子どもは、その成長過程の様々な場面で人権侵害と隣り合わせにあります。特に学校を生活の場とする子どもにとって、いじめは最も身近な人権侵害といえます。いじめは誰もが何らかの形で関わりのある身近な出来事でありながら、その問題の根は深く、深刻ないじめ被害は依然としてなくなりません。弁護士はいじめ被害などの交渉や裁判にも関わりますが、いじめ被害をなくすための最善の策は、いじめの被害が酷くなる前に予防することです。そこで、弁護士が学校に出向いていじめについて子ども達と一緒に考える「いじめ予防出張授業」を実施しています。いじめは人権侵害として絶対に許されないことを理解してもらうことを目的にしています。
内容
- (1)講師
過去に起きた実際のいじめ自殺事件などを題材に、いじめが重大な「人権侵害」で絶対に許されないことを伝えます。また、いじめが被害者や加害者に残す傷、いじめを止めるために一人一人ができることなどを考えてもらいます。 小学校5年生~中学校3年生を対象に行います。1クラスあたり講師1名を派遣しますが、全体授業など多数を対象にする場合はご相談下さい。 いじめの問題以外でも、子どもへの虐待や学校の問題など子どもの人権に関わるテーマについては、ご要望に応じて講師の派遣を検討いたしますのでご相談下さい。
- (2)授業形態
講義形式(45~50分)です。
(授業構成の一例)
● いじめられる側も悪いのか(理由があればいじめは許されるか)
● いじめを「する側」と「される側」の感じ方の違い
● いじめは加害者にも傷を残すものであること
● いじめの四層構造-ドラえもんの登場人物を例に- (「傍観者」にいじめを止める力があること)