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公害・環境特別委員会

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法教育授業レポート(2016.10.17)

環境出前授業 2016.10.17 @都内公立高校

2016年10月17日、都内の公立高校を訪問し、環境汚染と風評被害をテーマとした出前授業を行ってきました。

授業の前半では、「船舶から重油が流出し海洋汚染が発生した!あなたは、その海で捕れたカニを買うべきか?」という仮想事案を扱いました。

弁護士がテレビニュースのレポーター、近所の噂好きな人、科学者等に扮し、生徒たちに対して、噂・憶測を含む様々な情報を様々な立場から提供しました。生徒たちは、与えられた情報をもとに、ワークシートを使ってカニを買うべきか否かを考えました。

生徒たちには、考えた道筋と結論を各自発表してもらいました。生徒からは「何より健康が大切」という意見が多く、危ない噂がある場合には購入を控えるという消費者の行動心理をまさに体験してもらうことができた一方で、弁護士からは、「カニが事故前に捕れた可能性は?情報収集は足りている?」等の指摘をし、冷静に情報を分析する必要性を伝えました。弁護士と生徒が双方向に意見交換をすることで、事例への理解を深めることができました。

生徒たちは、マスメディアの情報が真実であるとは限らず、情報の取捨選択が大切であることを知りました。また、ツイッターやインターネット上の掲示板からの情報例も扱うことで、特に現代では自身が情報の発信源となり得、真実でない噂によって誰かを困らせている可能性もあることを知ってもらいました。

このように、授業の前半で身近な問題を扱ったうえで、授業の後半では、過去に起きた風評被害事例から現在発生している風評被害まで、風評被害について幅広く講義をし、法律的観点から風評被害について解説を加えました。

講義対象が高校生と普段からニュースに触れている年代であったこともあり、講義を真剣に聞く姿が印象的でした。

授業の終わりには質疑応答の時間を設けました。弁護士という職業についての質問が多くなされ、あっという間に終了時間となりました。

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