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公害・環境特別委員会

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法教育授業レポート(2014.2.14)

環境出前授業 2014.2.14@都内小学校

2月14日,都内小学校に訪問させて頂き,6年生約70名を対象に,環境出前授業を実施しました。

当日は首都圏は大雪となり,5時間目と6時間目に予定されていた環境出前授業の実施も危ぶまれましたが,担任の先生方と子どもたちの熱意により,無事実施することができました。

真っ白な雪道をバス停から歩いていくと,遠くから子どもたちの声が。
「弁護士さん!待ってました!」「弁護士さん,いらっしゃい!」
子どもたちが,待ちきれず,校舎の窓から顔を出して,たくさん手を振ってくれていました。弁護士による授業を楽しみにしてくれていたことがわかり,私たちもとても嬉しかったです。

今回の授業は,ゴミの集積場をめぐる問題についてです。自宅の前にゴミ集積場があるのは我慢できない,移動して欲しい,という言い分から始まる,架空の町内会での紛争について,利害の対立する当事者双方の立場にたって,紛争解決策を考えてもらいました。
実際の裁判例をモデルケースとしています。
また,ツバル諸島の写真(ゴミの投棄が問題となっている)を紹介し,ゴミの問題が環境問題としても大切な問題であること,日本においてはどのような仕組みがあるのかについても講義しました。
子どもたちからは,「(負担が集中しないよう)ゴミ集積場を複数作る」などの画期的なアイデアが出される一方,「一人ひとりがゴミ出しのマナーを守る」など,当事者のみに限らない解決策も提案されました。
班ごとの議論の時間には弁護士が教室をまわって,議論を促すなどのサポートをする準備をしていましたが,子どもたちは特に弁護士のサポートがなくとも,活発に議論が出来ていたようです。
また授業の終わりに弁護士に対する質問を受け付けたところ,どのような仕事をしているのか,勤務時間はどのくらいか,といった質問のほか,子どもにはどんな権利があるのか,といった質問もありました。

子どもたちには,環境を守ることの大切さ,身近なことから出来る取り組みを考えてもらうとともに,身近な問題でもトラブルになりうること,一方の利益だけ重視しても紛争が解決しないことを学んでもらえたのではないかと思います。

授業後のアンケートでは,「弁護士がどんな仕事をしているかわかった」「わかりやすく,面白かった」「弁護士になりたいと思った」という子どもたちの感想も寄せられており,弁護士を身近に感じてもらえたという意味で,私たちにとっても,充実した授業となりました。

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