デートDVについて考えよう
~親密な男女関係の支配と従属~
身近な親密な異性関係の問題を取り上げることにより男女の平等」について考える
学習の視点
- (1)「デートDV]とは、交際している男女間の、からだ、言葉、態度による「暴力」をいいます。
暴力とは、顔や身体を叩く、殴るというだけではありません。「ブス」「バカ」などと暴言をはく、無視する、メールを勝手に見る、他の異性との交遊を禁止するなどの過度な束縛なども含まれます。内閣府の統計によれば、10代から20代のころに交際経験のあった女性の10人に1人は、その交際相手から暴力を受けたことがあり、そのうちの3割はどこにも相談しておらず(あるいは相談できず)、半数は心身の不調を訴えているとのことです。交際経験のある高校生の中には、デートDVに悩んだ経験のある生徒が確実にいるはずです。また、これから進学や就職で異性との出会いが増える高校生が、デートDVの加害者・被害者にならないようにする必要があります。
- (2)「人権とは?」「権利とは?」について弁護士が解説します
デートDVの根本的な問題は、相手の「人権」や「男女が平等であること」を尊重しない価値観にあります。女性に限らず、男性が被害を受けることもあります。女性も男性も、加害者にも被害者にもなりうるのがデートDVです。そこで、デートDVの問題を通して、基本的人権や、男女の対等な関係について考えることにより、本当の意味での自由で平等な社会に参画する意識づくりを目指します。
内容
※実施時間やリクエストに応じて適宜変更可能です。
(授業構成の一例)
● ロールプレイ形式(生徒参加型による寸劇)
● セルフチェック(チェックリストをつかって自分の意識を知る)
● デートDVの具体例紹介(弁護士として出会った事 例を紹介)
● 「人権」とは
● 男女の平等とは
● 当事者からのメッセージ(弁護士だけでなく、DV被害当事者とも連携しています)
● 困ったときの相談窓口紹介
● 質疑応答
申込み方法
年間を通じて受付けています。実施日を決め、申込書(EXCEL:16KB)をお送り下さい。