東京弁護士会

知的財産に関しての質問

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当社の開発部が画期的なデザインの携帯電話を製作しました。発売に備え、あらかじめそのデザインの意匠登録をしたいのですが、登録された意匠は公表されるため、発売日前に競合他社に模倣されないか心配です。

このような場合、「秘密意匠」制度を活用することが考えられます。出願人は、3年間を限度として登録された意匠の情報を秘密にすることを請求することができます。

商標は、必ず登録しなければならないのでしょうか?また、商標を登録した場合のメリットは何でしょうか?

商標は、必ず登録しなければならないものではありません。もっとも、商標登録をすると、同一または類似の商標を使用する者に対して、使用の差し止めや損害賠償を請求することができ、反対に、商標登録をしておかないと、第三者から差し止めや損害賠償の請求を受けるおそれがあることになります。

先日、P社から、我が社の製造している製品がP社の特許を侵害しているとして、製造の差止めを命じられました。しかし、我が社は何十年も前からその技術を利用しており、寝耳に水の要求に困っています。

特許権は、特許発明の独占的利用を認める権利ですから、特許権者の許諾なくその特許発明を実施することはできないのが原則です。しかしながら、当該特許の出願前からその技術を実施している者まで、たまたま出願をしていない、あるいは出願が遅れたからといって一切その技術の実施を禁止されるのは不合理です。そこで、このような場合には、一定の条件の下で、従来実施しているその技術を引き続き実施することが認められています(先使用による通常実施権)。

当社では、新聞記事から当社の業務に有用と思われるものをコピーし、社内報として発行しています。これにつき、ある社員より、新聞社等の著作権を侵害するのではないのかとの指摘を受けました。社内報は社員しか読むことはなく、引用元も明記しておりますが、著作権侵害に当たるのでしょうか?

個人的に、または家庭内その他これに準ずる限られた範囲で著作物のコピーを使用することは「私的使用」として許容されますが 会社内で業務上利用するために著作物をコピーする行為は「私的使用」に当たらないとされています。また、引用箇所を括弧でくくったり引用元を明示したりしても、他の部分と引用部分とが主従の関係になければ著作権法上の「引用」とはなりませんので、注意が必要です。