仙台弁護士会職員の応援に行ってきました(望月 秀一)
仙台弁護士会の職員の皆さんの応援派遣の第一陣として7月19日から22日まで仙台弁護士会に行ってきました。
仙台弁護士会では、被災者の支援のために震災相談や震災ADR(裁判外紛争解決手続)といった業務に力を入れており、当会の職員は、震災発生後から現在まで250件ほどの事件申立があった震災ADRの業務の応援をしています。この震災ADRの事件数について、阪神淡路大震災時の震災ADRの事件数が3年で3百数十件であったのと比べるとかなりの数であり、その事件の内容も、震災を起因とするあらゆる法律紛争、といった感がありました。このことから今回の震災に関する被害の甚大さ、被災者への法的支援のニーズの潜在的な高さ、弁護士会に対する被災者からの期待度の高さを身に沁みて感じました。仙台弁護士会館では、ほぼ連日5件以上のADRの期日が行われており、仙台弁護士会のADR委員・担当職員の方々は毎日数多くのADR事件の対応に尽力されています。
仙台弁護士会の職員の皆さんは、少数ながら被災者への法的支援のニーズに応えるべく毎日夜遅くまで一生懸命に仕事をされていました。担当の業務で忙殺される中、私達応援派遣職員に対してとても親切にしていただきました。そのような仙台弁護士会の職員の皆さんの誠実な姿に感銘を受けたと同時に、同じ弁護士会の仲間のために今後も出来うる限りの協力をしていきたい、という気持ちで一杯になりました。
仙台弁護士会の役員・職員の方々の奮闘ぶりは、当会の役員・職員のみならず広く会員にも伝えていき、東京弁護士会が一丸となって東日本大震災復興支援に邁進していきたいと思います。
(東京弁護士会事務局 望月 秀一)