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【遺言相続法律支援PT勉強会 4月開催報告】祭祀承継者

2023年4月開催 テーマ「祭祀承継者」

2023年4月6日19時より、東京弁護士会弁護士業務改革委員会・遺言相続法律支援PT内における勉強会を実施しました。
今回の本勉強会のテーマは、祭祀承継者です。担当は、岩田朋子弁護士(日比谷シティ法律事務所 71期)です。

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民法897条において「系譜、祭具及び墳墓の所有権」について「慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する」とする条文があります。遺骨についても明文にはありませんが祭祀に関連する権利として、基本的には祭祀承継者に管理権限があるとされています。

今回の勉強会では相続人がそれぞれ祭祀承継者は自身であると主張して紛争になった判例を取り上げましたが、少子高齢化等の影響により祭祀承継者を決めるにあたり"譲り合い"のようなケースが増えることも想定されます。推定相続人の住む地域と先祖代々の墓所が離れている場合にはどのように管理を続けていくのかも悩ましいといえます。

勉強会では祭祀承継者が決まらなかった場合についても議論がなされました。祭祀承継者は遺言と比べると聞きなじみの少ない言葉にはなりますが、先祖代々の墓所や祭具(例として仏壇)の管理をどうするのかといった問題は、相続が発生すると誰もが直面する可能性があります。"墓じまい"という言葉も最近よく耳にしますが、他の財産と同様に祭祀承継についてもできる限り前もって関係者間でで話し合っておくことが望ましいと思われます。

次回以降も、勉強会で議論されたテーマや内容等を報告していきます。

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