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弁護士業務改革委員会

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【遺言相続法律支援PT勉強会開催の報告】遺言相続に関する対抗関係についての法改正

2023年2月開催 テーマ「遺言相続に関する対抗関係についての法改正」

2023年2月2日19時より、東京弁護士会弁護士業務改革委員会・遺言相続法律支援PT内における勉強会を実施しました。

今回の本勉強会のテーマは、相続法改正後の遺言相続にまつわる対抗関係です。担当は、田村哲雄弁護士(法律事務所虎ノ門法学舎、63期)です。

従来は、いわゆる「相続させる」遺言によって不動産等を承継した場合、相続分を超える部分についても、対抗要件を要せずに第三者に対抗することができました。しかし、2019年7月1日施行された改正民法により、上記の場合、相続分を超える部分については、対抗要件を備えなければ、第三者に対抗することができないこととなりました。

この法改正により、遺言執行等の実務に大きな影響が生じています。いわゆる「相続させる」遺言を受けた当事者や、同遺言に携わる弁護士は、速やかに対抗要件を具備できるよう意識することが必要となっています。

また、上記の法改正と関連して、相続放棄がなされた場合の第三者との関係や、いわゆる熟慮期間に関する重要判例・参考裁判例が紹介されました。

質疑においては、主に遺言執行者の立場で留意すべき点について活発な議論が行われました。

次回以降も、勉強会で議論されたテーマや内容等を報告していきます。

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