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【報告】チェコ共和国を訪問し、チェコ弁護士会と友好協定を調印のうえ関連行事に参加しました(2025/5/22, 23)

2025年5月、当会の代表団がチェコ弁護士会との友好協定の締結のため、チェコ共和国を訪問しました。同月22日には、同国プラハ市所在のチェコ弁護士会の本部を表敬訪問し、同月23日には同国ブルノ市にて、友好協定調印式を開催のうえ、Lawyers of the Year関連行事に参加いたしました。

Czech Bar and Tokyo Bar immediate past president Toshinari Ueda
友好協定締結式のフォトセッション:前列左より、ロベルト・ネメッツ チェコ弁護士会会長(当時)、上田智司2024年度当会会長、後列左より、マーティン・マイスナー副会長(当時)、オンドジェイ・トゥルバク副会長、モニカ・ノヴォトナー 副会長(現会長)、町田行功2024年度副会長、三好慶国際委員会副委員長、ミケラ・プラチカ副会長、ペトル・チャップ事務局長

1.チェコ共和国

チェコ共和国は、中欧に位置する人口約1100万人の美しい国です。日本では哀愁のある美しい旋律の合唱曲「モルダウの流れ」(交響曲・わが祖国 第2曲)で知られるスメタナや、月の光で知られるドビュッシーの故郷であり、歌劇広告で名を馳せ、晩年はスラブ叙事詩の大作で知られるミュシャなど、多数の芸術家を輩出した国でもあります。
そのような芸術的なイメージが強いチェコですが、実は経済的にも日本との関わりの強い国です。ボヘミアングラス等の美しい工芸品で知られるチェコは、このエリアにおける工業の中心地でもあり、勤勉な国民性も相まって、自動車産業や電器産業を中心に、日本から約280社の企業がチェコに進出しています。そのため、チェコへの直接投資額は、日本はドイツに次いで2位であり、日本にとってチェコは重要な投資先となっています。


Czech Donau

プラハ市を流れるモルダウ川

チェコ弁護士会との友好関係の醸成

そのようなチェコ共和国と当会がかかわりを持つようになったきっかけは、縁あってチェコ大使館のオンドジェイ・スヴォボダ経済担当官と出会ったことでした。
東弁グランドデザインに関する国際委員会のチェコ大使館訪問について - 東京弁護士会
オンドジェイ氏と企画した、当会とチェコ大使館との友好イベントにて、同氏のアレンジで、チェコ弁護士会のロベルト・ネメッツ会長(当時)からのビデオメッセージが寄せられました。その内容は、当会に向けて友好協定の締結を提案するものでした。
【報告】チェコ共和国大使館との友好イベントを開催しました(2024/2/20) - 東京弁護士会
これを受け、当会とチェコ弁護士会との間で友好関係の構築に向けた機運が醸成されることとなり、実務レベルでの調整が進められました。
そして、同会より、Lawyers of the Yearイベントのご招待を受けたタイミングにて、2025年5月22日にチェコ共和国プラハ市にてチェコ弁護士会の本部を訪問のうえ、23日に同国ブルノ市にて同会との友好協定を締結することとなりました。

チェコ弁護士会への表敬訪問

友好協定調印式の前日である2025年5月22日に、上田智司2024年度会長、町田行功2024年度副会長、三好慶国際委員会副委員長にて、プラハ市所在のチェコ弁護士会に表敬訪問を行いました。

チェコン弁護士会からは、マーティン・マイスナー(Martin Maisner)副会長、ペトル・チャップ(Petr Čáp)事務局長、アルジェベータ・ドヴォジャコヴァ・レコヴァ(Alžběta Dvořáková Recová)ブリュッセル常駐代表が会談に参加しました。
会談では、両会の紹介がなされるとともに、男女比率(チェコ弁護士会は13000人超の会員うち、女性比率が約40%)、死刑廃止(チェコでは1990年に廃止)等の各種テーマについて議論がなされました。

Czech Bar and Tokyo Bar Presidents
会談後のフォトセッション:前列左より、上田智司2024年度当会会長、マーティン・マイスナー副会長(当時)、後列左より、三好慶国際委員会副委員長、町田行功2024年度副会長、ペトル・チャップ事務局長、アルジェベータ・ドヴォジャコヴァ・レコヴァ ブリュッセル常駐代表

その後、チェコ弁護士会のロベルト・ニェメッツ会長からの、IBA(国際法曹協会)2023パリ大会での松田純一前会長とのミーティングの御礼と当会との友好関係を期待するグリーティングビデオメッセージが放映されました。

Czech Bar and Tokyo Bar meeting
会談の様子:左列手前より、ペトル・チャップ事務局長、マーティン・マイスナー副会長(当時)、アルジェベータ・ドヴォジャコヴァ・レコヴァ ブリュッセル常駐代表、右列手前より、三好慶国際委員会副委員長、上田智司2024年度当会会長、町田行功2024年度副会長ベルト・ニェメッツ チェコ弁護士会会長

また、会談の後は、国際担当であるヴェロニカ・スロヴァチェコヴァ(Veronika Slováčková)氏より、チェコ弁護士会館の案内と説明がなされた。

それによれば、同会館は、国民劇場からスクエアに至るまでの大通りに位置しているところ、ここは、1989年11月のチェコスロバキアの民主化革命(ビロード革命)時に、民衆による行進があったまさにその場所であり、かつ、その犠牲者への献花が同会館の前でなされたという歴史的な場所であるとのことでした。平和で美しいプラハの地に激動の時代があったことを思い出させるとともに、自由と正義の礎としての法曹の価値と重要性について、認識を新たにさせるものでした。

Czech Bar Building
チェコ弁護士会館の外観

Old magazine 1

チェコ弁護士会館に掲示のビロード革命時の写真

友好協定調印式の開催とLawyer of the Year関連行事への参加

翌23日、友好協定調印式の会場は、チェコ共和国第2の都市であるブルノ市の中心部に位置するHotel International Brunoでした。チェコの政財界の要人が利用するホテルであり、エリザベス女王が当地を訪れた際にも、このホテルを利用したとのことです。

友好協定調印式には、当会からは、上田智司2024年度会長、町田行功2024年度副会長、三好慶国際委員会副委員長、チェコ弁護士会からは、ロベルト・ニェメッツ(Robert Nemec)会長(当時)、モニカ・ノヴォトナー(Monika Novotná)副会長(現会長)らを含む理事会の全メンバーが参加し、さらには、スロベニア、スロバキア、ハンガリーの各会の代表者もが列席した。

ロベルト・ニェメッツ会長(当時)からは、日本最大の弁護士会である当会との新たな友好の章を開くことを喜ばしく思い、この友好関係が、対話、専門的協力、相互支援の新たな機会をもたらすと確信しているとのスピーチがあり、また、上田2024年度会長からは、これからがはじまりであり、締結してからを大切にしていきたいとのスピーチがありました。

スピーチの動画はこちら(動画は準備中です)

そして、両会から記念品贈呈やフォトセッションが行われ、華やかかつ和やかな雰囲気にてチェコ弁護士会との間で友好協定が締結されました。

調印式に続くLawyers of the Yearにおいては、上記メンバーのほか、1000人程度の弁護士が参加のうえセレモニーが催され。大きな功績のあった弁護士らへの表彰が盛大に行われました。当会の代表団はセレモニー後のGalaイベントにも参加したため、チェコ弁護士会のメンバーや他の弁護士会からの列席者との懇親を大いに深めることができました。

友好協定調印式の様子:左より、ロベルト・ニェメッツ チェコ弁護士会会長(当時)、上田智司2024年度当会会長


Lawyers of the Yearの様子

当会代表団のチェコ弁護士会への訪問の折には、在チェコ共和国日本大使館等への訪問も行っており、一連の訪問はLIBRA2026年4月号に掲載されています。

【報告】在チェコ共和国日本国大使館を訪問のうえ、当会の国際活動の説明と意見交換を行いました(2025/5/21) - 東京弁護士会
【報告】在ジュネーブ国際機関日本政府代表部への訪問と意見交換を行いました(2025/5/26) - 東京弁護士会
また、2026年1月にも、チェコ弁護士会からの招待を受け、Bar Leaders Meeting, Lawyers of the Yearに参加しておりますので、こちらもご参照ください(こちらの記事は近日公開いたします)。

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