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2017年度市民交流会 東京地方裁判所見学レポート

日時:2018年1月24日 13:15~16:00
場所:東京地方裁判所
市民メンバー参加人数:17名

2017年度の第8回目の企画は東京地方裁判所の民事裁判傍聴でした。

3つの班に分かれて別々の事件の尋問を傍聴しました。
筆者が傍聴した事件は被告から暴力を振るわれたと主張する原告が、被告に対して損害賠償を請求する事件でした。
傍聴したのは原告本人の尋問です。
主尋問では事件の概要、反対尋問では具体的な争点を把握することができ、理解しやすい事件でした。
特に、反対尋問になると法廷内の緊張感が高まり、筆者も原告本人がどのようなことを述べるのだろうと前のめりになって聞き入ってしまいました。
傍聴時間が短く、反対尋問を最後まで傍聴できなかったことが残念な点でした。市民メンバーからも同じような感想をいただいているため、次年度は、できれば最後まで傍聴できるように調整していきたいと思います。

次は、裁判員裁判用の法廷に移動し、裁判員裁判制度についてご説明いただきました。
今年の市民メンバーの中には裁判員裁判を経験したことのある方はまだいらっしゃらないようでしたが、自分もいずれは選ばれるかもしれないということで市民メンバーの関心度は高かったです。

最後は、民事部と刑事部の部総括裁判官からお話をうかがう機会をいただきました。
市民メンバーからは、事前に質問事項を寄せていただき、各質問にお答えいただく形で進めました。
裁判員裁判に関する話の中では、裁判員の方の意見も反映されるようになり、非常に意義のある制度であるという趣旨のご説明がありました。これから裁判員として選ばれる可能性のある市民メンバーにとって、現役の部総括裁判官から同制度の意義の説明を受けることができたのはとても良かったのではないかと思います。
また、民事裁判に関しては、当事者双方に平等にチャンスを与えるとともに、証拠で提出された無料チャットアプリのスタンプ一つとっても「これはどういう意味なの?」と当事者に尋ねているというエピソードも、裁判官が当事者と真剣に向き合っていることが垣間見える面白い話でした。

 見学会に参加したメンバーの方々から多数のご感想をいただきました。紙面の都合上すべてをご紹介することはできませんが、いくつかご紹介させていただきます。

 【感想抜粋】
・裁判官の方々との懇談会で、民事と刑事の裁判官の違いが大きいことを知りました。常に学んでいかなければならず、とても大変なお仕事だなとつくづく思いながらも、偉そうではなく、分かりやすく親しみやすい感じでお話をしてくださってとてもありがたく感じました。ありがとうございました。

・民事裁判の傍聴は内容が分かりやすく、双方の意見をじっくり聞いてみたいなと思いました。そして裁判官の方のお話で、裁判は「人を裁くのではなく、行為を裁くのだ」という言葉が印象に残りました。

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