東京弁護士会
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2018年度市民交流会 刑事裁判傍聴会レポート

日時:2018年6月12日 12:30~16:00
場所:東京地方裁判所
市民メンバー参加人数:21名

2018年度の第2回目の企画は、刑事裁判傍聴でした。
初めに弁護士会館にて、刑事裁判についてまとめられたパンフレットを使用して刑事裁判手続きの概略について説明を行いました。
その後、東京地方裁判所に出かけて行き、4つの班に分かれて、それぞれ刑事裁判を傍聴しました。傍聴した事件は、覚せい剤取締法違反、常習累犯窃盗、出入国管理及び難民認定法違反、道路交通法違反です。
傍聴後は、裁判所内を見学する等してから弁護士会館に戻り、班ごとに担当弁護士と質疑応答を行いました。質疑応答では、市民メンバーの参加者から刑事裁判手続きに関する質問だけでなく、刑事司法に対する感想が述べられ、参加した弁護士としても改めて考えさせられる点がありました。
参加した市民メンバーの方々から頂いた感想をいくつかご紹介させていただきます。

【感想抜粋】
・途中入場だったので、判決が言い渡されるところから傍聴いたしましたが、判決言い渡し後、被告が、すぐ衛視に手錠と腰縄をつけられて退場する場面は、驚きました。
大学卒業後生業にもつかず、実家を手伝っているということだが、前回は執行猶予がついたが、その後も覚せい剤をやめられず、再逮捕となった。今回は実刑だと思うが本当に再犯を防ぐことができるかなど色々考えるきっかけになりました。

・法律的には裁きをすれば良いのですが、被告人が、①仮釈放後2週間程度の日に、本を購入することができる所持金が有る状況で、欲望の赴くまま再び本を万引きした、②「更生教育を受けたが、自由の身になると万引きをしてしまう可能性がある。」と発言した、等から'裁き'では根本的に解決しない社会的大問題を感じました。

・初めての裁判傍聴でしたが、想像していた以上に裁判の傍聴が気軽に出来るシステムだった事に驚きました。
セキュリティー検査はありましたが、特に記入する事や身分証明などの必要もなく、誰でも傍聴できる開かれた司法であることが、強く印象に残りました。

・裁判傍聴は初体験でしたが、凶悪犯罪でなかったせいかあっという間に終わり、判決も出てしまい、何か寸劇でも見ているような錯覚を感じました。それでも被告人が外国人で通訳付というのはなかなかお目にかかれないそうで、その点では貴重な体験でした。

・裁判は〈悪いことをしたかどうかを判断し、刑罰を決めるところ〉なのでしょうか?
罪の重さが〈実刑とか何年とか〉で表すことが目的なのでしょうか?
被告が反省を言葉で表現することは、意味がなく不要な場なのでしょうか?
そんな疑問が湧いてきました。

・一般の人でも予約なしで簡単に傍聴できることを、全く知りませんでした。
外国人の不法滞在は、今後大幅に増加すると考えられます。本日も裁判時だけでも8人の関係者(当日見えない関係者も多々いると思う)が参加しており、人・金・場所も増加することが考えられ、どう対応していくのかが気になりました。

・初めて足を踏み入れた裁判所は、外から見ていたほど敷居の高いものではないと感じ、ぜひまた都合をつけて裁判傍聴に伺いたいと思いました。傍聴後の他のメンバーとの意見交換も参考になりました。
私は被告人やその関係者の陳述から(たとえ、そのやりとりが練習を重ねたものだったとしても、また罪を軽くしてもらおうという魂胆のあるものだったとしても)その人の生きてきた道や言葉から何とか「反省」の意を酌みとりたいと思いましたが、意見交換の中では「またやるんじゃないの」「罪軽すぎだ」というふうにも解釈できる声が大きく、自分の想いについては強く発することはできませんでした。

・案件は道交法違反でしたが、被告人の声が小さくあまり聞きとれず、裁判官が注意してくれたら・・・と思いました。
事前に教えていただいた通りに進行しましたが、特に検事の話す裁判用語?が早口で良くわからない時もありました。そちらの世界の方々には常識の用語でも一般市民には、理解しにくい部分です。

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