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性の多様性について考えよう

セクシュアル・マイノリティの人権問題に詳しい弁護士が、中学校・高校等を訪問して授業を行う取り組みをしています。授業方法、日程も、ご担当の先生方と相談してオーダーメイドで授業をつくりますので、是非一度お問い合わせください。

講座のポイント

学習の視点

セクシュアル・マイノリティの問題として取り上げるのではなく、「性の多様性」という視点から授業を行ないます。一人ひとりが自分らしくいられるためにはどうすればよいかを考えることにより、本当の意味での自由で平等な社会に参画する意識づくりを目指します。

⑴ セクシュアル・マイノリティ当事者に対するいじめと高い自殺率
 「LGBT当事者の意識調査『REACH Online 2016 for Sexual Minorities』」の調査によると、LGBT当事者全体の約6割が学校生活(小・中・高校時代)にいじめの被害経験があり、その内容としては、「ホモ・おかま・おとこおんな」などの言葉によるいじめ被害率は63.8%、服を脱がされるいじめ被害率は18.3%であったという結果が出ています。
 また、「自殺総合対策大綱(2012年)」では、「自殺念慮の割合等が高いことが指摘されている性的マイノリティについて、無理解や偏見等がその背景にある社会的要因の一つであると捉えて、教職員の理解を促進する。」との記載があり、学校現場においてもこの問題は無視できないものになっています。 学校がセクシュアル・マイノリティにとって安全な場所となるためには、教職員だけでなく、生徒一人ひとりが性の多様性について理解する必要があります。

⑵ セクシュアル・マイノリティの問題は、自分には関係ない?
 LGBTを含むセクシュアル・マイノリティについて、日本でもようやく人権問題として取り上げられることが増えてきました。しかし、この問題は、セクシュアル・マイノリティだけの問題だ、自分には関係ない、他人事だと考える人が多いのが実情です。
 セクシュアル・マイノリティの問題は、「性の多様性」の問題であり、全ての人が自分らしく生きるための問題であるという意識を持てるよう、生徒に働きかけながら一緒に考える機会を設けます。

対象学年、教科、単元

小学校高学年~高校3年生(社会、家庭科、道徳、保健体育、総合学習)

所要時間

90分程度

講座の流れ

※オーダーメイドで授業を作成します。実施時間やリクエストに応じて適宜変更可能です。
●クラスごとの実施が望ましいですが、それ以外の場合もご相談下さい。
●グループワーク
●ロールプレイ(生徒又は教員参加型による寸劇)
●セクシュアル・マイノリティに関する基礎知識・事例の紹介
●「性の多様性」とは(講義)
●当事者からのメッセージ
●困ったときの相談窓口紹介、質疑応答

使用する教材の例

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お申込み方法

年間を通して受け付けています。
「法教育授業申込書」に必要事項をご記入のうえFAXにてお申し込みください。
1.授業の準備に一定の時間を要するため、お申込はお早めにお願いします。
2.弁護士の都合や他のお申込の関係で、ご希望の日程では実施できない場合があります。
3.例年、3月はお申込が混み合うため、早い時期(できれば長期休暇の前など3月以外)のお申込をお勧めいたします。

お問い合わせ

東京弁護士会(広報課内)法教育総合センター担当

  • TEL03-3581-2251
  • FAX03-3581-0865