裁判員ってどんな仕事?
東京弁護士会の裁判員制度センターでは、中学、高校、地方公共団体、一般企業、また、地域の自治会などに対し、裁判員制度に関する講師派遣を行っています。
模擬評議を体験し、あなたが将来、裁判員に選ばれた場合に備えてみてはいかがでしょうか。
夜間、休日のご依頼も、ご相談に乗りますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
裁判員制度についてはこちらのページをご覧ください。
講座のポイント
学習の視点
将来の裁判制度を担う生徒たちが、裁判員の仕事を模擬体験できる企画です。
裁判DVDをもとに生徒から自由に意見を出してもらい、議論して結論を出すというプロセスを経験することができます。
DVDを見て、判決を考える
刑事裁判のDVDを見て、有罪か無罪か、有罪の場合どのような刑罰にすべきかを議論し、判決を考えます。裁判DVDを見ることで、裁判傍聴と同じように刑事裁判の手続の流れを学ぶことができ、裁判員として判決を出す過程を体験することで、事実を洞察し、論理的に結論を導くという法的思考力を養うことができます。
また、それぞれが意見を述べ議論することで、プレゼンテーションやディスカッションの能力を身に付けることができます。東京弁護士会のHP上で、過去の実施レポートが見られます。
事前準備は必要ありません
シナリオなしで、その場で生徒に考えて議論してもらうので、事前準備は不要です。所要時間は2時間(2コマ)程度です。DVDを視聴できる機材をご用意ください。
講座の流れ
1、DVDを鑑賞
裁判員になったつもりで、刑事裁判DVDを見て、犯人かどうか、殺意があったか、正当防衛となるかなどを、その場で考えていただきます。
たとえば、題材の一つには、兄弟間で起こった殺人事件があります。
事件は兄弟間で起こった殺人事件です。大学生の弟が、酒乱の兄を静かにさせようと頭を布団に押さえつけたところ、兄は窒息死してしまいました。
弟は殺人罪で有罪となるのでしょうか。この結論は、裁判員である皆さんに決めていただきます。
2、評議
小グループに分かれたり、大人数の場合には代表者を決めてもらったりして、事件の内容について評議を行います。
弁護士が、争点や法律用語を説明しながら評議進行をするので、法律の知識がなくとも心配いりません。
3、評決
いよいよ評決です。評決は、全員一致を原則としますが、評議がまとまらない場合は、多数決で決定します。
皆さんは、どのような判決を下しますか。
講座の流れ
たとえば、次のようなパターンの授業を用意しています。このほかにも、授業の趣旨や授業時間等のご要望に応じて柔軟に対応します。
裁判員制度に関する短時間レクチャーだけでなく、実際に裁判員として「模擬評議」を体験してもらい、有罪か無罪かを検討していただく機会を設けています。また、裁判員制度等の講演にも講師を派遣します。
パターン例1(模擬評議のみ・約100分)
- 刑事裁判DVD視聴(約55分)
- 模擬評議(30分)
- まとめ・質疑応答(15分)
パターン例2(模擬評議+レクチャー・約120分)
- 裁判員制度についてのレクチャー(20分)
- 刑事裁判DVD視聴(約55分)
- 模擬評議(30分)
- まとめ・質疑応答(15分)
実績
参加者の声
- 裁判員制度の仕組みがわかり、良い経験ができた。(男性・高校生)
- 法律を知らない一般の人が裁判員になってちゃんと判断できるのか疑問だったが、今回の経験で、裁判官が思考の手助けをしてくれることが分かり、疑問が解消された。(男性・大学生)
- 裁判の判決に関して議論するなど、初めての経験だったので新鮮に感じた。同じ事件でも人によって見方が異なることが分かった。(女性・中学生)
- 弁護士の方がやさしくアドバイスをしてくれた。(男性・中学生)
- 将来、私が裁判員に選ばれたらこの日のことを思い出したい。(女性・小学生)
お申し込み方法
年間を通じて、お申し込みを受け付けています。
ご希望の方は、実施日を決め、申込用紙をダウンロード・印刷し、必要事項ご記入のうえ、お早めに下記送付先までFAXでお送りください。 後ほど、こちらからご連絡いたします。
こちらのコースは、6名以上でのお申し込みに限り、大学生や市民の皆さまからのお申し込みを受け付けております。
また、教員の皆さまの研修用としても大変ご好評いただいています。ぜひ、ご活用ください。
お問い合わせ
東京弁護士会(広報課内)法教育総合センター担当
- TEL03-3581-2251
- FAX03-3581-0865