「難民」から見る日本
東京弁護士会の「外国人の権利に関する委員会」では、小中学校の生徒さん向けに、難民問題に関する授業を行う弁護士を派遣しています。
難民というと、どこか遠い世界の人たちと考えてしまいがちですが、日本にも難民として助けを求めてやってきた人たちがいます。そもそも難民とはどういう人たちなのでしょうか。またその人たちは日本で適切に保護されているのでしょうか。
日本が、他の先進諸国に比べると「難民鎖国」と呼ばれるほど難民受け入れに消極的な実態を知ると誰もが驚きます。日本が国際社会の中で難民問題とどう向き合うべきか考えてもらうための授業です。
講座のポイント
学習の視点
「写真や、実際の難民の声をたくさん紹介することで、難民のイメージを具体的に持ってもらいます。日本がどのようにして難民を受け入れ、または受け入れていないのか、その理由は何なのかを考えます。講師は生徒にたくさんの質問を投げながら講義を進めていきます。
対象学年、教科、単元
小学校5年生~高校3年生
社会、総合、道徳、学級活動
1~2単元(45~90分)
所要時間
90分が基本ですが、ご希望に応じて対応しますのでお気軽にご相談ください。
その他
事前準備は不要です。
講座の流れ
- 難民ってどういう人たち?
- 日本にも難民はいるの? →日本に逃れてきた難民の声を紹介し、なぜ日本に逃れてきたのか、本国でどのような体験をしたのか、その実態を学びます。
- 日本に来た難民はどうなるの? →日本には難民条約に基づいて難民を庇護する義務がある一方、そのための認定手続きが厳しいため受け入れ率が1%にも満たず「難民鎖国」と呼ばれている現状を、諸外国との比較も含め紹介します。
- どうして日本は難民に厳しいの? →講師と一緒に生徒さん一人一人に考えてもらいます。
参加者の声
- 難民の現状を知ることが出来てよかった
- 日本の難民受け入れの厳しさにとても驚きました。世界の国々との違いを知らされました
- よく勉強して知識をもち自分の考えをもちたい
使用教材・シナリオ
お申し込み方法
年間を通じて受付けています。
ご希望の方は、申込用紙をダウンロード・印刷し、必要事項を記入の上、下記送付先までお送りください。後ほどこちらからご連絡いたします。
- ※難民ご本人をゲストスピーカーとしてお招きし、日本で保護を受けるまでのご自身の経験を直接語ってもらう授業も調整の上、対応可能な場合もありますので、ご相談ください。
お問い合わせ
東京弁護士会(広報課内)法教育総合センター担当
- TEL03-3581-2251
- FAX03-3581-0865