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セクシュアルハラスメント防止教育

セクシュアルハラスメント(セクハラ)やパワーハラスメント(パワハラ)に詳しい弁護士が、中学校・高校等を訪問して授業を行う取り組みをしています。テーマややり方、日程も、ご担当の先生方と相談してオーダーメイドで授業をつくりますので、是非一度お問い合わせください。

講座のポイント

学習の視点

⑴ セクハラって何? どうしてなくならないの?
 セクハラは、職場や学校の上下関係を利用して起こるものです。異性による身体への接触だけがセクハラではなく、男女を問わず上司が部下に「結婚しないと一人前じゃないぞ。」などとプライベートに関する発言をしたり、男女差別的な発言をしたりすることもセクハラの一種であり、同性間でも多数起こっています。被害はどこにでも起こり得るのですが、多くの人は被害にあったとき「やめて!」と言えなかったり、誰にも相談できなかったりして被害が深刻化し、心の病に至るケースも少なくありません。
 セクハラとはどういう言動を指すのか、そしてそれにきちんと対処できるよう、社会的背景や法律の知識について、具体的な事例を通して一緒に考える機会を設けます。

⑵ セクハラの背景にある男女の価値観
 セクハラの背景には、相手の「人権」や「男女が平等であること」を尊重しない価値観と、オフィシャルな場面なのに相手を性的な対象としてしか見ないような男女観にあると言えます。そこで、セクハラの問題を通して、基本的人権や男女平等な関係、コミュニケーションのあり方について考えることにより、本当の意味での自由で平等な社会に参画する意識づくりを目指します。

⑶ 模擬裁判形式で行うことができ、法律や裁判の仕組みもリアルに体験できる。
 セクハラに関する授業は通常の授業形式でも行うことができますが、実際のセクハラ事件をもとにした模擬裁判で授業を行うこともできます。模擬裁判の場合、生徒たちの代表者にも弁護士役や裁判官役をやってもらいますので、裁判の仕組みをリアルに体験でき、法律や裁判手続きを学ぶことができます。

対象学年、教科、単元

中学1年生~高校3年生(社会、家庭科、道徳、保健体育、総合学習)
※労働問題であるため,高校生以上が望ましいです。

所要時間

50分~100分程度

講座の流れ

※オーダーメイドで授業を作成します。実施時間やリクエストに応じて適宜変更可能です。

模擬裁判
●生徒の数名に代表になってもらい、代理人弁護士の役と裁判官の役を担当してもらいます。それぞれのチームに弁護士がフォローにつきます。(セクハラ被害者と加害者の役は弁護士がやります。)
●代表以外の生徒にも裁判に参加してもらえるよう、みんなで尋問や判決の内容を考えます。
※模擬裁判で行う場合は事前の準備で生徒とのやりとりが必要ですので、少なくとも授業実施の3か月以上前に申込をお願い致します。

通常の授業形式
●クラスごとの実施が望ましいですが、それ以外の場合もご相談下さい。
●ロールプレイ(生徒参加型による寸劇)、セルフチェック(チェックリストをつかって自分の意識を知る)、クイズなどを通じて、生徒たちに飽きさせない仕組みを考えています。
●セクハラの具体的事例(弁護士としての経験)をご紹介できます。
●実際のセクハラ被害者の生の声もご紹介できます。
●困ったときの相談窓口紹介、質疑応答

使用する教材の例

・裁判の流れ(チャート図)
・シナリオ
・当事者の間のLINEやりとり(証拠)
・当事者が書いた陳述書 など

お申込み方法

年間を通して受け付けています。
「法教育授業申込書」に必要事項をご記入のうえFAXにてお申し込みください。
1.授業の準備に一定の時間を要するため、お申込はお早めにお願いします。
2.弁護士の都合や他のお申込の関係で、ご希望の日程では実施できない場合があります。
3.例年、3月はお申込が混み合うため、早い時期(できれば長期休暇の前など3月以外)のお申込をお勧めいたします。

お問い合わせ

東京弁護士会(広報課内)法教育総合センター担当

  • TEL03-3581-2251
  • FAX03-3581-0865