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ルール作りを体験しよう!

利害関係や立場の異なる登場人物になり切って、そこで発生する様々な問題について、解決を図るためのルールを作ります。参加者は、自分の意見を述べ、他者の意見を聞いた上で、自分の意見だけではなく異なる立場の意見も尊重しながら討論し、全員が納得できるようなよりよいルールを作ることを目指します。

講座のポイント

学習の視点

世の中には様々な意見を持っている人が存在することを実感し、様々な意見を聞いた上で、自分の意見を主張すること、意見の異なる人と共に生きることを学びます。全員が納得できるよりよいルールを作るためには単純な多数決ではなく、他者の意見を聞き、自分の意見を述べ、議論を尽くすことが大事であること、それがまさに民主主義を基礎付けるものであることを学びます。みんなで作ったルールを守ることの意義などを考えますので、社会科だけでなく道徳の授業や総合的学習の授業としても実施できます。

対象学年、教科、単元

小学5年生から中学3年生
国語 社会 道徳

所要時間

事前準備:1コマ程度
本番:2コマ
※誰がどの登場人物の役をやるか、どのような意見を述べればよいか、という点を確認するために事前準備として1コマとっていただけると、本番でよりよい討論が期待できます。

講座の流れ

小学生用・中学生用それぞれ1つずつ教材を用意しています。事前授業の時期や内容については、先生と打ち合わせを行った上で決めることになります。教材は事前にお送りします。

1.事前準備(1コマ程度)担任の先生のみ
事案の把握やグループ分け、配役分担等を担任の先生に実施していただきます。そして、それぞれの役割ごとに集まって自分達の立場からの主張を検討してもらいます。問題の所在が上手く理解できない生徒さんに対しては、担任の先生から適宜ヒントを与えてあげるとよりよい議論が期待できます。どのような形でヒントを与えればよいかについては、担任の先生向けのマニュアルを準備してます。

2.本番授業(2コマ)弁護士も参加
全体の司会進行は弁護士が行ないます。
グループ内での討論は、生徒さんに司会進行をやってもらいますが、よりよい討論ができるよう弁護士が各グループを順番に巡り討論の状況を見ながら適宜アドバイスをします。
全体の流れは下記のとおりです。

 事前準備で考えた自分の役の主張をワークシートで再確認
   ↓
 グループ討論の開始
   ↓
 ルールを作る
   ↓
 画用紙にルールを書く
   ↓
 できたルールの発表
   ↓
 弁護士による講評
   ↓
 ふりかえりシートの記入
   ↓
 担任の先生、参加弁護士から総括

実績

2015年度 小学校2校
2016年度 小学校5校、中学校1校

使用教材・シナリオ

小学生用は、ペットが飼えるマンションでペットの飼い方等に関するルールを作ってもらいます。登場人物は4人または5人です。ペットを飼っている人、人に迷惑をかけるペットを飼っている人、ペットを飼ってない人、赤ちゃんがいる人、将来ペットを飼いたいと思っている人、の5人です。4人版は、将来ペットを飼いたいと思っている人が除かれます。どちらにするかは、クラスの生徒数、学年などを考慮し担任の先生と協議して決めます。
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中学生用は、住宅地のそばに24時間営業のショッピングセンターができたことによって発生する問題を解決するためのルールを作ってもらいます。登場人物は5人です。ショッピングセンターの店長、ショッピングセンターができて好ましく思っている社会人、遊ぶところができたと喜ぶ高校生、風紀が乱れると心配するPTA会長、騒音や渋滞に悩む近隣住民の5人です。
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お申し込み方法

年間を通じて受付けていますが、申込みが集中する時期もありますので、事前指導予定日の3カ月前までには申込書をお送り下さい。希望日に沿えない場合はご相談させていただきます。
ご希望の方は、実施日を決め、申込用紙をダウンロード・印刷し、必要事項ご記入のうえ、下記送付先までFAXでお送りください。 後ほど、こちらからご連絡いたします。

お問い合わせ

東京弁護士会(広報課内)法教育総合センター担当

  • TEL03-3581-2251
  • FAX03-3581-0865