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京都弁護士会所属会員に対する殺人未遂事件に関する会長声明

2013年08月30日

東京弁護士会 会長 菊地 裕太郎

   2013(平成25)年8月8日午後6時30分ころ、京都弁護士会に所属する弁護士(平成16年度同会会長)が、京都市上京区の路上において、男に右脇腹などをアイスピックのようなもので複数回刺され負傷するという事件が発生した。同弁護士は全治2か月の重傷であり、被疑者は殺人未遂容疑で京都地検に送検されたとのことである。

   事実関係の詳細については今後の捜査にまつところであるが、当会がこれまでに得た情報では、同弁護士はかつて被疑者の男からの依頼により事件を受任していたことがあり、諸状況からして当該受任事件の弁護士業務に関連して発生した事件と認められる。
   我々弁護士は、司法権の一翼を担うべく使命感を持って日々活動しているのであり、弁護士業務に起因してこのような凶悪な犯罪行為が行われたことは、弁護士の業務に対する重大な挑戦であって、断じて許すことはできない。
   当会は、事件依頼をした弁護士に対するこのような生命に関わる危険な犯行を厳しく非難するとともに、今後も、弁護士に対するこのような卑劣な妨害行為に決して怯むことなく、その都度一致団結して毅然としてこれに対処し、弁護士の使命である基本的人権の擁護と社会正義の実現のため、全力を尽くす決意であることをここに表明する。