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活動報告:市民セミナー「落語で楽しく学ぶ"終活"講座」(10/4)
10月4日、東京弁護士会は、国立市にあるサービス付き高齢者向け住宅、リーフエスコート国立富士見台において、終活落語(成年後見や相続をテーマにした落語)を得意とする桂ひな太郎師匠をお迎えして、終活をテーマとした「法律」と「落語」のコラボイベント『落語で楽しく学ぶ"終活"講座』(2回目)を開催しました。当日は、施設の外部からお越しになった方を含め50人を超える方が会場に参集しました。
講座では、最初に桂ひな太郎師匠が、遺言をテーマとした新作の創作落語『義父の雑炊』を披露されました。簡単に内容をご紹介します。
義父と同居する女性が、夫(長男)に先立たれた後も義父の元に留まり、誠心誠意、義父の介護を行なってきましたが、その義父が亡くなりました。義父の法定相続人は次男だけです。その次男は、夫が全財産を相続できるものと期待した妻から、兄嫁を家屋からの立ち退かせて土地を売ることを強く迫られます。父親の面倒をみてくれた兄嫁に感謝しつつも、妻には頭が上がらない次男。しかし、父親が遺言書を作成していたことが判明して、予想外の展開に・・・。家族の歴史を編み込んだ人情噺。遺言書の付言事項の重要性を実感することができた感動的な落語でした。
その後、当会の坂井崇徳弁護士が、演目を引き合いに出しつつ、遺言や遺産分割に関する法律問題について、分かりやすく解説を行いました。坂井弁護士と聞き手役のひな太郎師匠とのやりとりは絶妙なハーモニーを醸し、聴衆は楽しみながら理解を深めることができたと思います。
当日は寒露の頃で肌寒い一日でしたが、講座終了後に会場を出られる方々は皆笑顔で、暖かく面白いお話を聴いて心に火が灯ったように感じられていたようです。
講座終了後、希望者を対象とした無料の法律相談会を行ない、東京弁護士会所属の弁護士たちが終活等に関するご相談に応じました。
こうして、終活講座のイベントは、施設の職員の方々にご協力いただく中、盛況のもと終了しました。