２０２４年２月２８日（水）、JETRO（独立行政法人日本貿易振興機構）及び日本弁理士会関東会との共催で、「中小企業の海外進出～商社を介した輸出入と知財保証の観点から～」と題するセミナーを開催いたしました。

本セミナーでは、日本の会社が国内での製品販売を目的として海外から原材料を輸入する事例、及び日本の会社が海外での製品販売を目的として海外へ製品を輸出したところ権利者から侵害警告を受けた事例を想定して、第三者の知的財産権を侵害しないことの保証に関する契約条項、海外進出の際の知的財産権のクリアランス調査、権利者から知的財産権侵害の警告を受けた場合の対応などを取り上げました。

全体の流れとしては、まず、事例が紹介され、その後、事例に基づきグループディスカッションが行われました。海外から材料を輸入したり、海外に製品を輸出する際に留意すべき点や発生したトラブルへの対応策などについて、参加者が、法的・ビジネス的観点を踏まえて、実体験等にも基づきつつ活発に意見を交換しました。

ディスカッション後、第三者の知的財産権を侵害しないことの保証に関する契約条項に関して橋本吹雪弁護士から、海外進出の際の知的財産権のクリアランス調査並びに権利者から知的財産権侵害の警告を受けた場合の対応等に関して髙橋恵美弁護士及び小池誠弁理士から解説がなされました。

本セミナーでは、グループディスカッションを通じて、参加された企業の皆様の声を直接聞伺い、企業の皆様が直面する課題を共有したうえで、意見交換を活発に行うことができ、盛況のうちに終わりました。

本セミナーは、海外展開を検討している中小企業の皆様に少しでも有益な情報を提供できればという考えのもと、毎年実施している企画です。
今後も中小企業の皆様にとって有益な情報や適切なリーガルサービスを提供できればと考えています。

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