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- コラム「憲法の小窓」
- 第56回 憲法記念日の街頭宣伝行動のご報告(2026年5月号)
- 第55回 「解散」は首相の専権事項とはこれ如何に(2026年3月号)
- 第54回 靖國神社を巡る東弁会長談話(2026年3月号)
- 第53回 1月5日に伊勢神宮を参拝した高市総理大臣の問題は(2026年2月号)
- 第52回 中国が台湾を武力攻撃しても法理論的にはどう考えても存立危機事態にはなり得ない(2026年2月号)
- 第51回 古くてあたらしい憲法のはなし⑰「多様性」を認めることこそ憲法の理念~同性婚と夫婦別姓を例に~
- 第50回 古くて新しい憲法のはなし⑯「台湾有事は存立危機事態」とした高市発言の問題は(2026年1月号)
- 第49回 加藤陽子教授「近代日本の戦争を戦後80年の地平から考える」を聴講して ~憲法講演会報告~(2025年12月号)
- 第48回 人権擁護大会プレシンポジウムのご報告(2025年12月号)
- 第47回 古くて新しい憲法のはなし⑮「治安維持法制定から100年目の教訓」(2025年11月号)
- 第46回 違憲な安保法制成立から10年たって(2025年11月号)
- 第45回 権力を疑い、人を信じる-憲法からはじまる政治の授業(2025年10月号)
- 第44回 夏休みジュニア・ロースクールの取り組み(2025年10月号)
- 第43回 靖国違憲訴訟弁護団としての思い(2025年9月号)
- 第42回 第2次世界大戦の惨禍を博物館で振り返る(2025年7月号)
- 第41回 憲法の成り立ちと憲法改正草案(2025年6月号)
- 第40回 憲法記念日の街頭宣伝行動のご報告(2025年5月号)
- 第39回 日本学術会議法案の問題点(2025年5月号)
- 第38回 東弁の人権フェスティバル(2025年3月号)
- 第37回 シンポジウムを終えて(2025年3月号)
- 第36回 古くて新しい憲法のはなし⑭
「戒厳令・緊急事態と憲法~韓国の戒厳令発令と解除から学ぶ危険性~」(2024年12月号) - 第35回 古くて新しい憲法のはなし⑬
「冤罪と三権分立~政府は裁判所の「証拠をねつ造した」との判断を尊重しなければならない~」(2024年11月号) - 第34回「表現の自由の保障の意味を今一度考える」(2024年10月号)
- 第33回「古くて新しい憲法のはなし⑫ 外国人と人権~外国籍と日本国籍とで人権保障に差を設けてよいのか~」(2024年8月号)
- 第32回「『軍事化とジェンダー』を考える ~四会憲法記念シンポジウムの報告~」(2024年7月号)
- 第31回「古くて新しい憲法のはなし⑪ 死刑制度と憲法」(2024年3月号)
- 第30回 映画「オッペンハイマー」と核兵器について(2024年2月号)
- 第29回「日本の憲法の問題点」(2024年1月号)
- 第28回「先島諸島を訪問しました」(2023年12月号)
- 第27回「古くて新しい憲法のはなし⑩ 労働者は団結することによって守られる~ストライキと憲法~」(2023年11月号)
- 第26回 「関東大震災百年に思う」(2023年9月号)
- 第25回「古くて新しい憲法のはなし⑨ 多数決と憲法」(2023年7月号)
- 第24回 「坂本龍一さんと日本国憲法」(2023年6月号)
- 第23回 「憲法とSDGs」(2023年2月号)
- 第22回2022年公開の映画で考える憲法と人権(国際編①)(2023年1月号)
- 第22回2022年公開の映画で考える憲法と人権(国際編②)(2023年1月号)
- 第22回2022年公開の映画で考える憲法と人権(国際編➂)(2023年1月号)
- 第21回 2022年公開の映画で考える憲法と人権(国内編①)(2022年12月号)
- 第21回 2022年公開の映画で考える憲法と人権(国内編➁)(2022年12月号)
- 第21回 2022年公開の映画で考える憲法と人権(国内編③)(2022年12月号)
- 第20回「憲法の本質と緊急事態条項」(2022年9月号)
- 第19回「古くて新しい憲法のはなし⑧ 選挙の楽しみ方~有権者としての「特権」を生かそう~」(2022年7月号)
- 第18回「古くて新しい憲法のはなし⑦「有権者」って誰だ~国民主権をめぐって~」2022年6月号)
- 第17回「古くて新しい憲法のはなし⑥ 憲法9条はお花畑か。」2022年5月号)
- 第16回「古くて新しい憲法のはなし⑤ 生活の中で憲法を使って生きてみませんか。」(2022年5月号)
- 第15回「グレーゾーン事態というグレーな領域でのグレーな試論」(2022年4月号)
- 第14回「ウクライナは憲法に何を語りかけているか」(2022年4月号)
- 第13回「古くて新しい憲法のはなし④ ロシアのウクライナ侵攻と日本国憲法」(2022年3月号)
- 第12回 武蔵野市住民投票条例案について(2022年2月号)
- 第11回マイナンバーカード普及推進の問題点(2022年1月号)
- 第10回「古くて新しい憲法のはなし③「大人になる」ってどういうこと?」(2022年1月号)
- 第9回 東アジアを巡る国際情勢の変化と日本人の戦争意識(2021年12月号)
- 第8回 憲法学と選挙制度①(2021年10月号)
- 第8回 憲法学と選挙制度②(2021年10月号)
- 第8回 憲法学と選挙制度③(2021年10月号)
- 第7回 ワクチン接種者に対する優遇措置について(2021年10月号)
- 第6回「表現の不自由展かんさい」を訪れて①(2021年9月号)
- 第6回「表現の不自由展かんさい」を訪れて➁(2021年9月号)
- 第5回 演劇「あたらしい憲法のはなし3」が2021年9月10日~12日まで東京芸術劇場で開催されます(2021年9月号)
- 第4回「公益と憲法~映画助成金裁判と表現の自由~」(2021年8月号)
- 第3回「古くて新しい憲法のはなし② 憲法に書いてあることは「理想」なの? 」(2021年7月号)
- 第2回「古くて新しい憲法のはなし① 憲法って何だろう」(2021年7月号)
- 第1回「憲法はあなたを守っているのか」(2021年5月号①)
- 第1回「憲法はあなたを守っているのか」(2021年5月号②)
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第56回 憲法記念日の街頭宣伝行動のご報告(2026年5月号)
弁護士 棚橋桂介(東京弁護士会 憲法問題対策センター事務局長)
憲法記念日である2026年5月3日、当会は、例年どおり、憲法の基本的理念を市民の皆様にわかりやすくお伝えし、憲法の根本原理である立憲主義、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義について、市民の皆様とともに考えるための街頭宣伝行動を、有楽町駅前交通会館前にて実施いたしました。
この街頭宣伝行動は、日本弁護士連合会、関東弁護士会連合会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会の共催を得て当会が主催して行ったものです。本年も、多数の弁護士が参加し、駅前を行き交う方々に対して、憲法の意義や、憲法をめぐる諸課題について直接訴えかけました。
当日は天候にも恵まれ、連休中の有楽町駅前には多くの人々が訪れていました。参加した弁護士らは、マイクを用いて、平和主義や基本的人権の尊重、国家権力を憲法によって制限する立憲主義の重要性などについて、それぞれの思いを市民の皆様にできる限りわかりやすくお伝えできるよう努めました。
シンポジウムのチラシやポケットティッシュ、うちわ、2025年12月に日本弁護士連合会が決議した「戦争をしない、させない 長崎宣言」(※日本弁護士連合会ウェブサイト)のリーフレット等の配布物も多数用意したのですが、憲法をめぐる情勢の影響か、本年は例年以上に受け取っていただくことができ、途中で配布物の一部がなくなってしまう場面も見られるなど、市民の皆様の憲法問題への関心の高さを実感する機会となりました。
今年の憲法記念日にあたり、当会は、「憲法記念日にあたっての会長談話」を発出しました。同談話では、日本国憲法が、アジア・太平洋戦争及び第二次世界大戦の惨禍に対する深い反省の下、個人の尊厳を基本理念として、国民主権、基本的人権の尊重及び恒久平和主義を基本原則として制定されたことが改めて確認されています。そして、その根底には、国家権力を法によって拘束し、個人の権利・自由を確保するという「法の支配」及び立憲主義という近代憲法の基本原理が存在することが述べられています。さらに、子ども、高齢者、障がい者、女性、セクシュアル・マイノリティ、外国人、そして消費者問題や労働問題、公害・環境、刑事事件、犯罪被害者、加害者家族、政教分離など、多岐にわたる分野で人権擁護活動に取り組む弁護士会の役割についても言及され、すべての人々の人権が守られる社会を実現するためには、日本国憲法が目指す戦争のない平和な世界を維持し続けることが不可欠であると強調されています。世界が混迷を深め、法の支配よりも力による支配を好む政治指導者が出現する中で、憲法の基本原理やその役割について、市民の皆様とともに考え、共有していくことは極めて重要です。今回の街頭宣伝行動を通じて、憲法について改めて関心を持ち、考えていただく契機を少しでも提供することができたのであれば、大変意義深いことであったと感じています。
当会では、今後も、シンポジウムや広報活動等を通じて、市民の皆様とともに憲法について考える取組みを継続してまいります。来年以降の憲法記念日においても、多くの皆様とともに、日本国憲法の理念と価値について改めて考える機会を持つことができれば幸いです。
