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裁判員制度センター

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模擬評議の実施レポート<平成29年12月18日 東京都立三鷹中等教育学校>

平成29年12月18日,当センターは,三鷹市にある東京都立三鷹中等教育学校に4名の講師を派遣しました。
校内では,すれ違う生徒さん達が皆元気に挨拶をしてくれ,活気にあふれていました。

今回の模擬評議は4年生(高校1年生相当)の「文化科学Ⅱ」の授業として行われました。
これは,三鷹中等教育学校の特色である教科横断型の科目の一環として実施されているものです。同校では,当センターの模擬評議を利用することで,日本の裁判制度を学習するだけでなく,他人の意見を聴き,自分の考えを深め,発表するという言語能力の向上も目的としています。

模擬評議当日は,まず,多目的ホールで,酒に酔い暴れる兄を弟が押さえつけたところ兄が死んでしまったという事件の裁判劇のDVDを視聴してもらいました。
生徒さん達は,事前に配られたワークシートに各自記入しながら注意深く視聴されていました。
その後,派遣講師より,全体に対して,評議の準備として講義形式で裁判員裁判についての説明を行いました。

各クラスに分かれた後は,殺意の有無及び正当防衛の成否について模擬評議を行いました。
模擬評議は,6人程度のグループに分かれて行いましたが,慣れない法律的議論にもかかわらず,どのグループもとても積極的に議論を行っていました。
また,自分の意見を主張すると同時に,反対意見にも十分に耳を傾け,更にそれに対する反論を構成するという思考活動を意識することが出来ていました。
その際,配布資料やDVDを十分に確認しなければ気づくことができない証拠を見つけ,それを適切に摘示していたことが印象的でした。また,議論の際に不明な点があれば,教室内の派遣講師に対して,積極的に質問をする姿勢がとても好感をもてました。

最後にグループごとに結論を発表してもらいましたが,どのグループも結論と理由,反対意見に対する反論を,事実を挙げつつ簡潔にまとめて発表できていました。普段の教育活動の成果が感じられる素晴らしい発表でした。

今回のような講師派遣が,司法を身近に感じていただく体験だけにとどまらず,教育活動のなかでも有意義なものと位置づけていただけるよう,今後も積極的に活動して参りたいと思います。

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