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模擬評議の実施レポート<平成26年12月6日 荒川区立第五中学校>

平成26年12月6日、当センターは、荒川区立第五中学校の中学3年生の2クラスへ2名の委員を派遣し、模擬評議を実施しました。

授業の冒頭で、弟が酒に酔って暴れる兄に対して、布団で押さえ込んだところ死んでしまったという事案に関する裁判劇のDVDを鑑賞してもらいました。

その後、6人が一班となり、合計6班に分かれてもらって、弟に殺意があったか否かの評議をしてもらいました。当初は、殺意があるかないかについて、どのような議論をすればよいのか戸惑っていたようですが、派遣された弁護士が議論のヒントを提供すると、徐々に積極的な議論が進むようになりました。

最後に、各班に殺意を認めるか否定するか、そしてそれぞれの理由について発表をしてもらいました。最終的な発表は、どの班も一生懸命考えてくれたことが伝わり、証拠に基づいて事実を認定するとはどのようなことを垣間見てもらうことが出来たと思います。

今回、興味深かったのは、2クラスに同じDVDを見てもらい議論をしてもらったのですが、1つのクラスは殺意を認めた班が多く、もう1つのクラスは殺意を否定した班が多かったということです。事実の見方というのは、やはり人ごとに全然違うということを実感しました。

また、弁護士は、実際の事件で評議を見ることはできませんので、どのように評議が進められるのかを実感することはできません。しかし、今回、派遣講師として、皆が議論に戸惑っているのをどのように議論を進めてもらうかを試行錯誤するうちに、実際の裁判員裁判でもどのように議論の場を設定するかは重要であることを改めて認識しました。

今後とも、このような取り組みを継続して行い、裁判員裁判や弁護士の役割についての理解が深まっていくよう努力して参りたいと思います。

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