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裁判員制度センター

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模擬評議の実施レポート<平成27年1月24日 世田谷区立旭小学校>

平成27年1月24日(土)、当センターは世田谷区旭小学校の学校公開期間に2名の委員を派遣しました。外部講師による公開授業の一環で、保護者の方々も見学される中、6年生(2クラス、60数名)に模擬評議を体験してもらいました。子どもたちはとても明るく元気よく、全員が非常に熱心に話を聞いてくれ、その集中力に驚かされてきました。

まずは全員一緒に、裁判のルールと事件の概要を簡単に説明した後、弟が兄を死なせてしまった事件を題材にした裁判劇のDVDを見てもらいました。事前に配布した鑑賞メモに一生懸命書き込みをする様子も多数見られ、よく理解しながら見ていることが伝わってきました。鑑賞メモは、裁判のルールや流れが分かるポイントが記載されているほか、後の評議に活用されるよう、争点のポイントとなる回答が簡単に記載できるような質問形式になっています。

その後、各教室に移動し、数名ずつの班に分かれ、「殺意があったのか」という点を中心に評議してもらいました。

評議に当たっては、事実認定上のポイントを示すと、子どもたちはすぐに熱心に話し合いを始めました。高校生でもなかなか意見が出ないことも珍しくないのですが、相手の意見に証拠を示して反論したり、大人顔負けの評議が繰り広げられていました。

講師が各班を回りながら議論に参加したところ、証言の信用性についての質問も飛んでくるなど、約20分間の評議でしたが中身の濃いものとなりました。

保護者の方もその様子に驚かれ、模擬裁判の内容にも関心を持って見学していただけたのではないかと思います。

また、事前の授業で「裁判」について取り上げていただいていたことも、子どもたちの興味に繋がったようです。

最後に、殺意があるとの結論となった班とそうでない班の代表にその理由を発表してもらい、同じ証拠であっても様々な組み合わせでその評価が異なってくることを改めて考えてもらいました。

小学生ならではの新鮮な目を持って素直な姿勢で取り組む姿に、講師の方もいつも以上に力が入る充実した時間となりました。

当センターでは、派遣依頼を頂いた機関のご要望に応じて、開催時間や実施方法など、フレックスに対応しております。

小学校からの派遣依頼は多くはないのですが、好奇心が旺盛で社会に関心が芽生える時期にある小学生にこそ、是非、裁判員体験をしてもらいと考えております。

主催される方と連携することでより充実した模擬評議体験が期待できますので、講師派遣をご希望される方は、まずはごお気軽にご相談ください。

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