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裁判員制度センター

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模擬評議の実施レポート<平成30年3月7日 世田谷区立瀬田中学校>

平成30年3月7日,当センターは,世田谷区にある区立瀬田中学校3年生の模擬評議に3名の講師を派遣しました。住宅街に位置するアットホームな学校ですが,弁護士をはじめいろいろな専門職の社会人を招き,様々な職業や社会に触れる契機を積極的に授業に取り入れておられ,毎年この時期にご依頼を頂いています。

クラスごとに先に裁判劇DVDの視聴からスタートし,途中,留意点の説明を交えながら結審(DVDの最後)まで見てもらいました。その後,各クラスごとにそれぞれの講師が評議を進めましたのでそれぞれの個性で異なる進行となりましたが,おおよそ数名の班に分かれ,殺意の有無を中心に評議をしてもらいました。

当初は「殺意があると思う」と明確に手を挙げた生徒が1名でしたが,評議は自由に意見を言う場であり,人の意見を聞いて意見を変えることはいわば「乗り降り」自由でありその自由は尊重されなければならないことなどを説明し,評議を続けてもらいました。途中,証拠から離れて想像力豊かに自説を展開するグループも現れるなど中学生ならではの自由な発想の説も出ましたが,証拠によって事実を認定するルールであることを再度説明する中で,「証拠によって事実を認定する」とはどういうことかという体験をしてもらえたのではないかと思います。

各グループ活発な評議の結果,最終的には「殺意あり」のグループがいくつか現れ,評議によって自分とは異なる意見を聞き,それを排斥するのではなく自身も納得すること,自身が正しいと考える根拠を説明し相手を納得させることの体験をとおして,それは日常生活から乖離があることではなく日々の人間関係のなかで無意識に行っていることに気づいてもらえたら嬉しく思います。

今回は,クラスによっては講師から目撃証言の信用性に関する簡単なテストもあり,記憶力がいかに曖昧であることなども実感してもらうことができたと思います。

このほかこの日はテレビドラマの話や実際の刑事事件の話など話題は多岐に渡りました。今後も時間が許せば,職業紹介も含めて学校等のご要望に合わせた話をしていきたいと考えております。
このように受講される方のご関心や時間に合わせたカリキュラムが可能ですので,講師派遣のお申し込みをご検討されている場合には,是非,積極的に当センターにご相談,ご要望をお寄せください。

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