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模擬評議の実施レポート<平成29年1月18日 東海大学付属高輪台高等学校>

平成29年1月18日、東海大学付属高輪台高等学校に弁護士1名を派遣して、3年生1クラスを対象に裁判員裁判の模擬評議を行いました。

東海大学付属高輪台高等学校には毎年講師を派遣しており、今回が4回目になります。

模擬評議は、当センター作成の弟が酔っぱらって暴れる兄を押さえつけて死亡させてしまった事件の裁判ドラマを題材として、弟に兄を殺す意思(殺意)があったのか、なかったのかという争点を6名程度のグループに別れて議論をしてもらいました。

裁判ドラマは模擬評議の前日に見ていただいたのですが、皆さん当センターが作成した傍聴メモにドラマの内容をしっかりとメモしており、記憶もしっかりと残っている様子でした。

そのため、グループごとの模擬評議においても、裁判ドラマで出てきた証言などの証拠に基づいて議論を戦わせていました。

各グループの少数派の立場から講師の弁護士が述べた意見に対し、証拠を基に論理的に反論がなされることもあり、深く考えて自らの意見を形成している様子が印象に残りました。

模擬評議後は、グループ毎に結論とその結論を支える主要な理由を説明してもらいました。

殺意を認めなかったグループが1グループのみ、他のグループは全て殺意を認めるという弁護士としては複雑な結果になりました。

一定のテーマについて他の考え方を持つ人と議論を戦わせ、説得するということは通常の授業では行われないことと思いますので、今回の経験が4月からの大学生活に少しでも役に立てばうれしく思います。

 

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