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裁判員制度センター

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模擬評議の実施レポート<平成26年11月4日・11日 青山学院大学>

平成26年11月4日及び11日、当センターは、表参道駅近くにある青山学院大学に各回7名の委員を派遣し、学生に模擬評議を体験して頂きました。

今回の講師派遣は、法学部二年生の「憲法」の講義2コマ(各回90分)を2週にわたって利用し、約150名の学生を対象に実施しました。

大教室で隣席する学生6名を1グループとして、150名の学生を25グループに分け、グループ毎に、弟が兄を死なせてしまった殺人被告事件を題材に、①被告人に殺意があったか否か、②被告人に正当防衛が成立するか否か、を議論した上、法学部生ということも考慮して、③成立する罪名と④どのような刑とするか(量刑)についても評議をしていただきました。

そして講義の最後に、各グループの評議結果の発表と、他のグループに意見を聞いた上での議論をしてもらいました。

有り難いことに、青山学院大学への講師派遣は今回で3年連続の3回目です。

当センターとしても、評議資料の改善や進行など、毎年少しずつ講義方法を工夫しながら、学生にとって裁判員裁判を考えるきっかけを与えられるよう尽力しており、学生からも毎年好評をいただいております。

今回の講義では、11月4日に、弟が兄を死なせてしまった殺人被告事件の裁判劇DVDを学生に鑑賞してもらった上で、残りの講義時間で、グループ毎に評議をしてもらいました。

評議を行っている間、当センターの委員が各グループを回りながら評議をサポートしましたところ、法学部生ということもあり、法律知識を備えた学生も見られ、少し法律学的なお話もさせていただきました。

また、結論を急ぐグループも中には見られましたが、仮にこの裁判の加害者又は被害者が自分の肉親であったら充分に議論せずに結果を出しても良いのかな、と問いかけたところ、もう一度最初から事件を洗い直そうと議論を再スタートさせるなど、真剣に取り組んでくれるグループもあり、実際の模擬評議に近い形での評議ができたのではないかと感じました。

そして、各グループには、講義時間外でも各自で評議を進めていただき、2週目の11月11日の講義で、各グループの評議結果の発表と、他のグループに意見を聞いた上での議論をしてもらいました。

各グループに評議結果報告書を提出してもらい、報告書を前提に議論を進めましたが、一つの証拠をじっくりと考察した深い意見や、残された証拠や証言からストーリーを組み上げて結論を導くグループもあり、充実した講義を行うことができました。

法学部生であっても、模擬裁判や模擬評議を経験する機会はなかなか無いと思いますので、学生にとって、この経験がプラスの財産となれば嬉しい限りです。

当センターでは、今回のように、派遣依頼を頂いた機関のご要望に応じて、開催時間や実施方法など、フレックスに対応しておりますので、講師派遣をご希望される方は、まずはご相談をいただけましたら幸いです。

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