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模擬評議の実施レポート<平成28年1月28日 都立大江戸高等学校>

平成28年1月28日、当センターは、都立大江戸高等学校に5名の委員を派遣し、高校3年生の生徒さんのうち約100名に、「社会人準備講座」の時間を利用して模擬評議を体験していただきました。同校は、大学のように午前から夜間まで様々な講義がセットしてあり、その中から生徒さん自身が主体的にカリキュラムを組んでいくという革新的なシステムを採用しています。

今回の講義では、派遣講師が、証拠に基づいて事実認定をすることと事実認定に際して「疑わしきは被告人の利益に」の原則を念頭に置くことについて解説した後に、弟が兄を死なせてしまった事件の裁判劇DVDを観てもらい、被告人(弟)に殺意があったか否かについて議論をしてもらいました。

模擬評議は、6~9名のグループに分かれておこなってもらいました。最初はなかなか上手に議論ができないグループもありましたが、積極的に発言をする生徒さんや上手に司会進行をする生徒さんの熱が伝播していったせいか、徐々に議論が活発化していき、最終的にはどのグループも充実した議論をすることができていたように思います。

評議の中で、派遣講師から、物証と人証とを区別すること、犯行時・犯行前・犯行後と時系列で整理すること、重要な証拠・事実とそうでない証拠・事実とを峻別すること等をアドバイスすると、そのアドバイスを踏まえて議論を柔軟に展開させていく様子に感心しました。

評議の結果は、10グループで殺意ありとなしでばらばらの結果となりました。生徒さんは、まずこのようにばらばらの結果になったことに驚いた様子でした。そして、殺意ありまたはなしと認定することになった理由を発表してもらう中で、同じ事実であるのに異なる評価を加えていることで別の結論を導いていることがわかり、そのことにも驚いた様子でした。

評議終了後に質問時間を設けましたが、授業時間内では回答しきれないほどの質問があり、結局、授業終了後に質問のある生徒さん10名ほどを派遣講師の控室に呼んで、回答をしました。生徒みなさんの主体性・積極性に非常に感心しました。

今回の模擬評議をきっかけに、事実を整理すること、論理的に考えること、議論をして相手を説得することの大切さを感じてもらい、また、少しでも司法を身近に感じてもらえたのではないかと感じております。


  

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