平成30年1月12日，当センターは，新宿区立牛込第三中学校に弁護士2名を派遣し，3年生向けに模擬評議を実施しました。平成28年にもご依頼いただき，今回が2度目の実施です。

模擬評議に先立って，図書室にて全受講者57名に，講師による解説を聴いてもらい，その後，模擬裁判のDVDを視聴してもらいました。
模擬裁判のシナリオは，弟（被告人）が，以前から酒に酔うと暴れる癖のある兄（被害者）に対して，暴れないよう頭を押さえつけていたところ，死なせてしまったというもので，殺意の有無と正当防衛の正否が争点です。

DVD視聴終了後，クラスごと2つの教室に分かれ，さらに，各クラス5～6人ずつの班に分かれて，評議をしてもらいました。
評議開始直後は，発言する生徒が少なかったのですが，時間が経つにつれて徐々に議論が活発になっていきました。
最初の解説時に話をした「証拠裁判主義」「無罪推定の原則」を念頭に，議論の軸が感情的なものにぶれていくことなく議論ができていた点に感心しました。
最後には，各班に評議の結論とその結論に至った理由について発表をしてもらいました。班ごとに結論が異なり，結論が同じでも着目した事実が異なり，さらには，異なる結論であったのに着目した事実が同じということもありました。

裁判員裁判だけでなく職業紹介や司法制度など，対象となる方のご関心に合わせたカリキュラムが可能ですので，是非，お気軽に当センターにご相談，ご要望をお寄せください。

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