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裁判員制度センター

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模擬評議の実施レポート<平成31年3月8日 足立区立千寿桜堤中学校>

平成31年3月8日、当センターは、足立区立千住桜堤中学校に講師を派遣し、3年生の5クラスで模擬裁判を実施しました。
今回は、弟が酒に酔った兄を押さえつけていたところ、兄が死亡してしまったという殺人事件の裁判劇を鑑賞してもらい、裁判の中で問題となっている、➀殺意の有無、➁正当防衛の成否という2つの問題について、評議をしてもらいました。
評議が始まってから、各グループを回って意見を聞いていると、「兄が攻撃してきたため、防衛するために押さえつけたのであって、積極的に兄を殺そうとした訳ではないから、殺意なしです。」という意見に行きつくグループが多くありました。そこで、少し難しい話ですが、未必の殺意の話をしました。つまり、殺意とは、簡単に説明すると、人が死亡するという結果が予想できていたにも関わらず、それもやむなしと行為に出た場合に認められるという話です。したがって、防衛の目的でした行為であっても、その行為をすれば兄が死亡するかもしれないと思ってしたのであれば、殺意が認められることになります。 その後、各グループで、有罪側、無罪側の意見がたくさん出てきて、議論が白熱していきました。
最後に各グループから評議の結果を発表してもらいましたが、どのグループも、様々な事情を検討して、充実した発表をしてくれました。

【備考】
・当センターでは、対象年齢を問わずに講師派遣を行なっておりますので、講師派遣をご希望の際は、お気軽にご相談ください。

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